『FALLOUT COLD CODE』 外伝 アンカレッジ戦争 第3章:合流
第3章:合流
地下坑道の薄暗い空気に混じる、冷たい息遣い。
ハリントン・ハリス中尉は、慎重に足を進めていた。
突如、前方から静かな足音が響く。
闇の中から現れたのは、白いノースリーブのハイレグレオタードに身を包んだノーラ・ヘイスティングス中佐だった。
その目は冷徹で、無駄な感情は微塵も感じられない。
「遅かったわね、中尉」
ノーラの声は静かだが鋭い。
ハリストンは軽く会釈し、応じる。
「予想以上に敵が手強かった。だが、お前がここにいるなら安心だ」
ノーラは一瞬だけ視線をそらし、細く口を開いた。
「この戦争は、“生き残る”ことだけが全て。私たちは“使い捨て”の駒に過ぎないの」
「でも……それでも、私は最後まで戦う。自分のやり方で」
彼女はゆっくりと近づき、冷たい地下坑道の空気に満ちる静けさの中、淡々と続けた。
「この先にあるものは……ただの砲台じゃない。あれは“氷の牢獄”、過去の遺産。破壊すれば、戦局は一気に変わる」
「私たちがここにいる意味は――それを終わらせること」
ハリントンは無言でうなずく。
二人の視線が交わり、短い合図のように銃口を合わせた。
「さあ、行こう」
静寂の中、二人は闇を切り裂く一筋の光となり、地下深くへと進み始めた。
もし、次に地下施設での激戦やノーラの過去の断片を盛り込みたい場合も、構成いたします。
どうぞご指示ください。
二人は地下施設の重厚な鉄製ドアを押し開けた。
冷たい風が吹き込み、凍えるような外気が二人の顔を襲う。
だが、外はただの荒野ではなかった。
冷え切った空気の中に、さらに深く続く下り階段が口を開けている。
ハリントンはわずかに息を吐き、手で合図を送った。
二人は警戒しながら、ゆっくりと階段を降りていく。
階段の先に視線を凝らすと、暗闇の中に6人の中国軍兵士の姿が浮かび上がった。
彼らは無防備に、休憩しながら談笑している。
だが、それは長く続くはずのない静けさだった。
ノーラ・ヘイスティングス中佐は一瞬たりともためらわず、敵に向かって踏み込んだ。
「見つかることなど恐れていられないわ」
低く冷たい声。
ノーラの瞳は戦闘の炎で燃えていた。
一瞬の間合いの後、彼女は鋭く前に跳び込み、コンバットナイフを振りかざした。
無音の襲撃。
敵の一人が悲鳴を上げる間もなく倒れ、その後に続く攻撃は迅速かつ正確だった。
ハリントンも素早く銃を構え、サイレンサー付きハンドガンで静かに2人を仕留める。
残る兵士たちはパニックに陥り、銃撃戦の火蓋が切られた。
爆音は響かず、しかし苛烈な闘いが、暗い地下室を震わせる。
激しい銃撃戦の最中、暗がりの奥からひときわ鋭い視線がノーラを捉えた。
静かに構えられたスナイパーライフルの銃口が、白いノースリーブの戦闘服を包む彼女の背中を狙う。
銃声が響く寸前、ノーラはほとんど反射的に身をかわす。
だが、狙撃手の狙いは正確で、一瞬の隙をついた一発が彼女の近くの壁を砕いた。
その隙に、ハリントン・ハリス中尉は冷静に動いた。
銃を素早く切り替え、狙撃手の位置を特定。
影の中に潜む敵を狙い撃った。
パスッ
一発。
静寂とともに、敵の狙撃手は地面に倒れ伏した。
ハリントンは銃を構えたまま、ノーラの元へと戻る。
「お前……素人か?」
皮肉混じりに問いかける。
ノーラは顔を上げ、冷たい嘲笑を浮かべた。
「素人?ふふ……そう見えるかしら?中尉」
「私は“遊びじゃない”。生きるか死ぬかの戦場で、感情に振り回される暇はない」
「それに、あなたこそもっと“早く動くべき”じゃない?」」
二人の間に、緊迫した静寂が流れる。
戦場の中、互いの異質な強さがぶつかり合う瞬間だった。